ウチヤマHDは連日の上場来高値、公開価格割れ初値形成の直近IPOは「残り物に福」?=浅妻昭治

2012年7月12日 09:59

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

ウチヤマホールディングスは、連日の上場来高値更新となっている。同社株は、今年4月20日に公開価格1480円で新規株式公開され・・・。

ウチヤマホールディングスは、連日の上場来高値更新となっている。同社株は、今年4月20日に公開価格1480円で新規株式公開され・・・。[写真拡大]

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

  ウチヤマホールディングス <6059> (JQS)は、連日の上場来高値更新となっている。同社株は、今年4月20日に公開価格1480円で新規株式公開され、初値を公開価格割れの1421円でつけ、今3月期純利益を11億100万円(前期比39%減)と減益転換を予想したことが響いて同安値1135円まで売られたが、下げ過ぎ訂正に加えて、前日には政府の「日本再生戦略」で医療・介護、健康関連分野で50兆円規模の創出が打ち出されたことにも関連して上場来高値を更新してきた。

  今年のIPO市場は、すでに17社が上場済みだが、このうち初値が公開価格を下回った銘柄は、同社を含めて4銘柄にのぼる。

  このうちライフネット生命保険 <7157> (東マ)は、すでに今年3月に上場来高値1326円をつけて公開価格1000円を上回り、北の達人コーポレーション <2930> (札ア)は、7月2日に上場来高値3370円まで上昇して公開価格1000円から3.3倍化した。残ったのがウチヤマHDと大阪工機 <3173> (JQS)の2社となったが、「残り物には福がある」(?)とばかりにウチヤマHDが上場来高値を更新した。ここでやや時間が開いたIPOは、7月13日のアクトコール <6064> (東マ)から再スタートすることになり、直近IPO株に再度、脚光が当たる展開も想定される。(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)

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