いすゞ、中国に新合弁会社を設立 大型商用車事業を強化

2012年6月28日 19:20

印刷

 いすゞ自動車は28日、中期経営計画に基づき、世界最大の商用車市場である中国でのCV事業の強化と、大型商用車のグローバル競争力強化を目的に、パートナーである慶鈴汽車グループとの間で、重慶に新しい車両開発合弁会社及び車両コンポーネントの製造・購買・輸出合弁会社を設立すると発表した。

 今回いすゞは、中国の極めて大きな需要と、いすゞブランドの強みを活かし、中国における大型商用車事業を強化する。車両開発合弁会社では、パートナーである慶鈴と次世代大型車の共同開発を中国国内で進めることにより、慶鈴及び中国の部品サプライヤーと協業しながら、市場ニーズに適合し、高いコストパフォーマンスを備えた次世代大型車をよりスピーディーに開発していく。

 また、製造・購買・輸出合弁会社では、大型エンジンの主要部品を国産化することで低コスト化を図り、慶鈴へ供給するとともに、日本が必要とする車両コンポーネント及びエンジン部品の現地調達及びいすゞへの供給を通じて、大型商用車のグローバル競争力強化を目指す。

 なお、いすゞは、慶鈴において2001年4月に重型トラック(日本の中・大型トラック相当)の生産を開始し、多くの顧客から高い支持を得ている。

関連記事