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東芝、韓国の風力発電機器メーカーと資本提携 風力事業拡大へ
東芝は29日、再生可能エネルギー事業の体制強化及び拡大に向け、従来の水力発電、地熱発電、太陽光発電、燃料電池等の事業に加え、風力事業に積極的に参画することを目的とし、韓国の風力発電機器メーカーであるユニスン社と資本提携すると発表した。
同日、ユニスン社と、同社が第三者割当増資を目的として新たに発行する約353万株を東芝が引き受けることに合意し、新株引受契約を締結した。また、ユニスン社の既存株主と、290万9千株相当の株式を購入するための株式購入契約を締結した。
あわせて、東芝は同社と昨年5月に業務提携及び転換社債400億ウォンを引き受けているが、この転換社債をすべて株式に交換する手続きを進めているという。今回の一連の手続は6月中に完了の予定であり、新株発行後の同社に対する東芝の出資比率は34%で、出資総額は約843億ウォン(約62億円)となる予定。これにより、東芝はユニスン社の筆頭株主となり、一層のパートーナーシップ強化を図る。
ユニスン社は、韓国で最も歴史のある風力発電機器メーカーで、高効率な羽根を持った風車本体に関する技術や、ギアがなく耐久性の高い永久磁石同期型発電機を用いた「ダイレクトドライブ方式」の発電機技術を保有している。また、年間1,000MW分の豊富な製造能力があり、韓国内では韓国メーカートップの実績を有している。
東芝は、ユニスン社との提携により、東芝が得意とするトータル・エネルギー・イノベーションとの相乗効果を最大限に発揮し、再生可能エネルギーの全量買取制度により市場拡大が見込まれる日本国内及び東芝の拠点がある世界各国へ、風力発電事業の拡大を推進していく方針。
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