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ブリヂストン、「ロシアタンポポ」から天然ゴム資源の採取に成功
「ロシアタンポポ」(写真:ブリヂストン)[写真拡大]
ブリヂストンは、同社グループとしてタイヤの主要原料の中で大きなウェイトを占めるパラゴムノキ由来の天然ゴムに代わるあらたな天然ゴム資源を探っているが、その1つとして2010年よりBridgestone Americas Tire Operations(以下、BATO)が米オハイオ州の産学連携コンソーシアム「PENRA」に参加し進めていた「ロシアタンポポ」由来の天然ゴムに関する研究において、今回従来の天然ゴムと同等の性質が確認されたため、今後BATOにおいて実用化に向けた研究活動を加速すると、17日発表した。
ブリヂストングループは今回、新たにタイヤ用途として十分に通用する天然ゴムを「ロシアタンポポ」から採り出すことに成功。今後同社グループは「PENRA」と協力して引き続き積極的な研究活動を進め、今夏には「PENRA」のパイロット施設より得られる天然ゴムを独自に試験して確認を進めるとともに、2014年には同プロジェクトが予定する収穫の拡大に基づいて、タイヤテストを含めた拡大試験を行う予定。
「ロシアタンポポ」由来の天然ゴムは、従来の天然ゴムと同様、植物が生み出すバイオマテリアルだが、「ロシアタンポポ」は従来のパラゴムノキとは全く異なる気候条件の土地で栽培される。実用化が可能になれば原材料供給源の多様化につながり、現在の天然ゴム産出地域への一極集中の緩和につながると共に、北米での地域生産地域消費によるメリットも期待されるという。
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