日本電産、福井県小浜市に空調機器用中小型モーターの研究開発施設を建設

2012年3月27日 15:38

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福井技術開発センターの完成イメージ(画像:日本電産)

福井技術開発センターの完成イメージ(画像:日本電産)[写真拡大]

 日本電産は26日、同社子会社で空調、家電、産業用モータのメーカーである日本電産テクノモータホールディングス(本社:京都市南区)が、福井技術開発センターを福井県小浜市に建設することを決定したと発表した。投資額は約35億円。今年8月に着工し、2013年3月に竣工する予定。

 今回建設するセンターは、空調機器用の中・小型モータに特化した研究開発施設として、新興国はじめグローバル市場に向けた先行開発、量産設計、及び海外生産拠点の技術支援を行う。空調機器用モータメーカー世界ナンバーワンに向けた研究開発センターとして、将来の事業拡大のための拡張スペースも確保する。

 人員体制は、約250人でのスタートとなるが、事業拡大に伴い技術開発及び研究職を中心に毎年約20~30人程度の増員を行い、2020年に500人程度の体制を想定しているという。また、地元からの技術系人材の応募状況によっては第一期工事とほぼ同規模の第二期工事を予定しているという。その場合の最終人員体制は750~800人体制となる見通し。

 なお、テクノモータは空調、家電、産業用の中・小型モータの開発・製造・販売を行っているが、家電用モータ事業は日本電産でも行っており、今後は日本電産へ統合・集中することでグループの総合力を活かしグローバルに拡大、展開する。一方、テクノモータは空調、産業用分野に特化して経営資源を集中し、更なる競争力の強化を図り、新興国はじめグローバル市場への積極的な拡大に注力する。

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