優良株は時代とともに入れ替わる=犬丸正寛の相場格言

2012年1月17日 10:47

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

小さい頃に「健康優良児」、「成績優良児」といわれた子供だったとしても勉強しなくなり、病気をすれば優良児のレッテルは剥がれてしまうでしょう。

小さい頃に「健康優良児」、「成績優良児」といわれた子供だったとしても勉強しなくなり、病気をすれば優良児のレッテルは剥がれてしまうでしょう。[写真拡大]

■優良株は時代とともに入れ替わる

  小さい頃に「健康優良児」、「成績優良児」といわれた子供だったとしても勉強しなくなり、病気をすれば優良児のレッテルは剥がれてしまうでしょう。株式市場でも、同じように体格がよく(資本金が大きく)、成績優秀(業績・資産内容・配当等が優秀)の銘柄を「優良株」と呼びます。

  しかし、企業でも怠けるとたちまち優等生の座からスベリ落ちます。東京電力のように自然災害の不可抗力で優良株の座を失った銘柄もあります。一方でオリンパス、大王製紙のような犯罪的な行為で優良株の地位を失った銘柄もあります。

  かつて、昭和50年代頃までなら、『迷ったら優良株』に投資すればよかった時代です。しかし、今は優良株だからといって安心はできません。優良銘柄には歴史のある強みがあります。しかし、反面、それが緩みとなってオリンパスのようなケースになることもあり得るのです。優良株だからと決め付けて全財産を投資する時代ではないと思います。

  成熟した社会では新しいものを作る以上に今あるものを持続して行くことのほうがはるかに難しい時代です。個人投資家においても3年に一度くらいは持株のチェックを行い優良株かどうかを見直すことが大切なようです。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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