平均余命を伸ばすことができる最低限の運動量は?

2011年8月28日 14:39

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記事提供元:スラド

  capra 曰く、

 WHOによれば、18~64歳の成人が1週間に150分以上の軽い有酸素運動を行うことで、疾病による死亡リスクが低下するという。しかし、最新の研究によると週90分程度の運動でも寿命を長くする効果があるという結果がでたそうだ(論文要旨本家/.)。

台湾の医師らによる研究グループは、被験者416,175人(男性199,265人、女性216,910人)を運動量別に分け、平均8.5年間の追跡調査を実施したという。週平均の運動量は自己申告によるもので、「非活動」、「低活動量」、「中活動量」、「高活動量」、「非常に高い活動量」の5グループに分類された。その結果、週平均92分間の運動をする「低活動量」グループでも、すべての要因による死亡率が「非活動」グループよりも14%少なく、平均余命が3年長いことが明らかになったとのこと。

論文では心疾患がある人を含め、軽い運動を週90分(もしくは1日15分)実施することで死亡リスクを減らし、余命を伸ばす効果があると結論付けている。

 WHOのファクトシートでは、有酸素運動の例として散歩、ダンス、ガーデニング、ハイキング、水泳、サイクリング、軽作業、家事、遊戯、スポーツ、エクササイズなどを挙げており、最低でも10分間は継続して行う必要があるとしている。

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